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ほしいろといき
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トランスジェンダーの彼とホテルに行った話

~はじめに~
このエッセイは関係者の理解の上で掲載しています。
特定個人と交流したエピソードを紹介しており、それについて思ったことや気づいたことを書いています。
マイノリティやジェンダー・アイデンティティを消費する意図はありません。

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こんにちは。如月こゆかです。
ボクは、シスジェンダーです。

シスジェンダーとは、自分の性同一性(ジェンダー・アイデンティティ)と出生時に割り当てられた性別が一致してる人のこと。
それに対して、トランスジェンダーは、自分の性同一性と出生時に割り当てられた性別が異なる人のこと。

シスジェンダーに男性と女性がいるように、
トランスジェンダーにも男性と女性がいます。
どちらにもヘテロセクシャル(異性愛)もいれば、同性愛の人もいます。ゲイもいますし、レズビアンもいます。

その辺りの詳しいことは当サイトではなく、他の解説サイトを見て欲しいと思います。

さて、何でこんなことを書いているかというと、
シスジェンダー男性であるボクが、トランスジェンダー男性と仲良くなって、それなりに親密になった、ということを書くからです。
時期や場所は伏せさせていただきます。
(最近の話ではないです)

その人とは、あるキッカケで会いました。
トランスジェンダー男性である「彼」は──

見た目は短髪で、少しメイクをしてる。
服装は男性らしいとされるそれであり、スカートではない。
体格は(やせ型の)ボクより若干いいくらい。

トランスの人だとは周りは誰も気づかない。
あたりまえですね。シスジェンダーと何も変わらない。
要は男性なのです。
強いて言えば女性らしいとされる面影は少しはあった。顔が中性的だった。

顔が中性的というと、どういうイメージを持たれるだろうか。
ファッション雑誌に出てそうな「ボーイッシュな女性」ではない。コンカフェで男装してる女性のような”美少年”的な顔でもない。

「男性になった女性」というより「男性が少しメイクしてる」印象です。しかし「女装してる男性」の感じはしない。
“男の娘”のようなかわいい系でもない。

ボクよりも、力は強そうだったし、引っ越し屋のバイトとかしてそうな「青年」って感じ。実際のところ、ボクと会う前はヒゲも生やしてたらしい、評判が悪くて止めたそうだ。

身体は男性に少し近い状態、まだ途中なんだとか。服装から身体のラインは出ない。

ボクは彼と話しているのが、すごく楽だった。
異性と話す時みたいに変に意識して気を使う必要ないし。
同性同士だし、話しやすく、すぐに仲良くなれました。

──ここで思いっきり、時間軸をショートカットさせていただきたい(笑)

ボクと彼は、そうやって仲良くなっていって、いつのまにか、いい雰囲気になるようになってました……。

そしてある日、エッセイとしてはいきなりなのですが、ホテルに行くという話になった(汗)

電話して予約した後、一緒に繁華街に向かった。
手を繋いで歩くんだけど、
男性!の手であり、別にドキドキはしないんだよね。

ホテルに到着して、受付で手続きを済ませると、エレベータを使って3階か4階か忘れたけど、その辺に行った。

目的の部屋に入った。

かなり広い部屋だった。
広いのはいいんだけど、少々汚い。
部屋の端っこ、軽く、クモの巣ある気がする。
壁とかの塗装も、古かったと思う。
何だかなぁという感じだった。
換気扇なのか空気洗浄機かわからないけど、そういう装置がガ~っと鳴っていた。
シャワーは冷たい。お湯が出るまで時間かかった。。

……彼は男性であり、肌が触れ合った時も、やはりドキドキはしなかった。。

それで、その時に彼にも話してるんだけど、
よくよく考えてみると、これはちょっと変なような?

ボクはゲイではない。ヘテロセクシュアルだと思う。
だからシスジェンダーだろうがトランスジェンダーだろうが、彼は男性であり、彼と接するのは同性愛の形になってしまう。

それはそうなのだけど、彼はバイセクシャルっぽいところもあるのか、気にしてないようだった。

ボクもとくに気にすることはなかった。
深くは考えなかった。
でもすごく安心できたのは事実だった。

ここで疑問なのは、シスジェンダー男性と似たようなことはありえるか?ということ。繰り返すが、ボクはゲイではない。従って、ありえない。じゃあシスジェンダー男性とトランスジェンダー男性とで、ボクの認識は変わるのだろうか。ここまでくると脳内現象でどうなってるのかとか、そういう話にもなりそうですが、まあよくわからない。

彼の中性的なところに惹かれたのだろうか?それは正しいかもしれない。
しかしそれは女性らしいとされるポイントでは必ずしもなかった。
それが何なのかは上手く説明しづらい。

他のトランスジェンダー男性と会ったときには別に惹かれることはなかった。当然ながら人によるわけだ。

そう。
結局は「人」の話になってくるのだろう。
何も難しいことはない。

ボクは、彼は、彼だから惹かれたのだと思う。
ドキドキはしないけどそれでいいと思った。

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このエッセイを書いた人

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