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私はフェミニスト臨時休業したって、夢物語(笑)みたいな理想を目指すのは辞めない。

以前マッチングアプリで「私はデミロマンティックです、デミロマンティックに理解のある人と出会いたいです」とプロフィールに書いて活動する実験をしていた私は、今度は「私はフェミニストです、ミソジニー要素の薄い人と出会いたいです」とか書いてる。

※デミロマンティックとは、恋愛感情を滅多に抱かないが、「信頼関係が築かれている関係」の人に対して稀に恋愛感情を抱くセクシュアリティのこと。

婚活はしないと決めたし、これはもはや恋活とかでもなく「異性嫌い克服リハビリ」「異性と関わるリハビリ」なんだけども、マッチングアプリとは本当に相性が悪い、益々異性=苦手が加速している。

マッチングアプリで「フェミニストです」と掲げてるが、謎のマンスプを受けるのだ。

マンスプとはマンスプレイニングの略で、男性が偉そうに解説したり知識をひけらかしたりすることを言う。
例えば、女性ならば当然のように知っている妊娠や生理のメカニズムについて男性が偉そうに解説してきたりするとマンスプレイニングに当たる。少なくとも私ならそう感じる。
(それが謎理論のトンチンカンな内容なことも多々あります。生理は意識すれば旅行とかのイベントと被らないようにズラせるとか、子供欲しいと思わないと妊娠しないとか考えてる人いるらしいです。こっわ。)

マッチングアプリの自称フェミニスト男性に明らかに政治の話は詳しくないだろう、社会問題についての知識もないだろう、という風に話を展開されたことがあった。
いや私もそんなにめっちゃ勉強して文献読んでるわけじゃないけどさ……でもなんかさ……というモヤモヤを容易に抱かせられてしまった。
ニュース見てたら知ってる程度の知識をめっちゃ「こんなことも知らんのだろう君は、フフン」とでも思ってるかのような振る舞いだった。
知っとるわ!!!と言えずにニコニコしてた自分に今は我慢ならないが、そう思わせるお前が憎いんじゃ……!!
ある人には「普段はどんな議論をしますか?^^」という質問をされた。
私は……私たちは議論がしたくてフェミニストしてるわけじゃないんだわ……!!!

フェミニズムの浸透というか男女差別は早くなくなって欲しい。
女性が男性の代わりとして、マッチョ女性みたいな望まれ方をされるのとはまた違う、女性が女性として生きるのに望ましくない障害が無くなるには、男性にフェミニズムを正しく理解してもらって賛同してもらう必要がある。
(こんなに「〜してもらう」必要があるのもまあまあエグい気持ちになるが)
私がこんな瑣末な問題にぶち当たってメンタル削がれるのは、それを考えたらなんてことない事象なのかもしれない。
でも、フェミニズムの啓蒙って本当に難しいって思うし、少しやっぱり異性にがっかりしてしまう。
時々フェミニスト臨時休業もしないとやってられないのが本音だ。

それでも私は絶対諦めたくないし、全世界の異性を嫌いとは思いたくない。
嫌うことなく男女差別なく仲良くできるはずだと、甘いんだよと笑われても理想を持っていたい。
「そんな夢物語のような理想がいつ実現可能か」よりも、「諦めずにその理想を目指す」、それが大事だと思う。

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このエッセイを書いた人

エッセイスト/ジェンダー、雇用問題、メンタルヘルス。身体が弱すぎて人間に向いていない。

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