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聴きたくない音

《DVに関するエッセイです。読む時は注意して下さい。》

前回、書いた話と似ていますが、
ちょっと違う部分もあるので、
読んで欲しいです。。!

マンションの、、
自分の部屋にいた時のことです。
たしかパソコンを操作していたんだけど、、

「きゃ~!ごめんなさい!ごめんなさい!」
…みたいなふうに、真上の階から女性の叫び声が聴こえた。
男性の声も聴こえた。

ガシャーン!とお皿やグラスといったものが割れてる音が続いてた。
夫婦喧嘩なのか、それが激しくなっているのか、それともDVのような状態なのか。少なくとも物が破壊されたりしているのは間違いないようだった。
「私が悪かったから…」という女性のセリフも聴こえてきた。

ボクはこういう「音」を聴くのが一番辛いです。
終わるのを待っているのが辛いです。

「音」は激しいものであり、嫌な予感がします。

そこで、様子を見に行くことにした。
部屋から出て、マンションの階段を上った。
音が聴こえていた部屋のドアの前に来ました。
その時には音は止んでました。

どうすればいいんだろうか?
インターホンを押せばいいのか?
警察を呼べばいいのか?
周囲の人を呼べばいいのか?
それともお節介なのか??

考えてるうちにドアの中からこっちに来そうな物音が聴こえた。
鉢合わせになるのは、なんか怖い!
ので、階段をさらに上に上がって、見つからないようにした。

どうやら男性か女性か、どっちかが出ていったようでした。
それから音は止みました。

結局、「様子を見に行っただけ」で終わりました。
何もしなかったということでありまして、ボクは何をしているのかなぁという気も少ししました。

その一ヶ月後くらいだったかな。
その頃には真上の階の住人は男性1人になってました。
 
ところが……

またしても上の方の階から女性の叫び声が聴こえてきた。
「やめて~!そんなことしないで!!」
 ドカドカと大きな物音が鳴ったりもして、ただ事ではありません。

前は真上の部屋からだったけど、今度は斜め上のほう?から聴こえた。
前とは別の部屋、別の人たちの間で何かが起きてる…?

かなり緊迫感があり、危険な気もしました。
急いで、部屋から出て、マンションの階段を上って、、

既に聴こえた方の部屋の前には、近隣の住民も集まってた。年配の女性が1人と、おそらくその息子っぽい20代くらいの男性が1人でした。

2人と少し会話をし、どうしようと相談しました。
女性が心配そうにしてて、今までの状況を話してくれました。
それを聞いたボクは助けた方がいいですよねと話しました。

息子っぽい20代くらいの男性は、

「関わらない方がいい」と主張しました。

……!??

何、言ってんだ~!??
呆れました。クズすぎる。。

ボクはその部屋のインターホンを押しました。
住人の反応を待たずに、ドアをソッと開けた。
カギはかかってなかったのです。
玄関を片足ほど入って覗くような体勢になった。

中の光景が見えた。

男性2人と女性1人でした。
左側にいた男性が、胸の辺りを抑えながら、膝をついてた。
(打撃を加えられて苦しんでるように見えた)
横に女性がいて、
部屋の端っこには別の男性がいました。

どうやら男性が男性に加害している…のか?
状況をある程度、把握すると
「警察呼びますよー?」って声を出して言いました。

どっちかの男性から返答あったのですが、よく聞き取れなかった。
それで部屋の端っこにいたほうの男性が、荷物をまとめてこっちに来そうでした!

玄関からは退いて、ドアを閉めました。
さっきの2人は少し距離のある場所にいました。ボクもそっちに行って合流しました。
部屋からは男性が出てきて、階段を降りていきました。
駐車場にあった車に乗ってどこかに行くのが見えました。

ん~?どうなったんだ?

また玄関のドアを少し開けました。
「警察呼びますかー?」「大丈夫ですかー?」みたいな感じだったと思う。

女性から「もう終わりました!」「大丈夫ですー!」みたいに返答があった。
「なんかあったらちゃんと助けを呼んでくださいねー」と言っておいた。
それでドアは閉じました。

一応、解決したということだろうか。

出ていった方の男性はどこに行ったんだ?
戻ってくるのか?だとしたらイヤだなぁ。
まだ部屋にいる方の男性は無事なのか?
状況の整理が必要だろう。。

と思っていたら、
 
20代くらいの男性は、
「関わらない方がいい~関わらない方がいい~もう終わったから~」
って連呼してました。

何なんだ、コイツ、クズすぎる…。
いざとなった時こそ、役立たず男かどうかを見極められるってこれのことかな、と。

まぁ、ともかく、それで解散になりました。

自宅に帰ったあと、
一連の出来事を、チャットアプリのルームに書きました。
さっきこんなことがあった!と。女性の叫び声が聴こえて…男性が暴れてたみたいと。
そしたら結構、反応があったのだけど、、
「そんな近所迷惑なことがあったんですね」というものばかりでした。

いや、、
上の階から「聴きたくない音」を聴くことになったけど、それで自分に「迷惑」かかったって話ではないんです。「近所迷惑」とか、そういう次元じゃないんですよ、、
全然、伝わらなくてとても残念に思いました。
加害者が女性やもう1人の男性に暴力を与えていたのが原因なのです。
被害者が声をあげてくれたのは全然いいんですよ。。

2つのケースを書きました。
周辺状況を総合的に判断すると、
1つめはおそらくDVです。
2つめも似たようなもので、男性が暴力を振るっていたみたい。
本人の意向もあるので、ボクは通報しませんでした。

どうすればよかったか、別の対応があったか、
その辺りは今でも考えたりすることがあります。

もしかしたら、これはよくある話なのかもしれません。
しかしDVは犯罪ですし、暴力は犯罪なわけです。

誰かが止めなければならないと思います。

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このエッセイを書いた人

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