いよいよ統一地方選挙ですね!
4年に一度ある統一地方選挙は、
前半、後半合わせて980余りの選挙が予定されています。
投票日は前半:4月9日、後半;4月23日です。
今回は、
横須賀市議会選挙に出馬予定の、すぎうらきりこさんのインタビューです!
プロフィール説明には、
私自身が精神障がい者であり、またLGBTQ+にも該当するひとりの人間です。
https://sjj48.com/candidate/index.php?id=cpnn
私の憧れである横須賀市はそんな私たちに向けた政策も多い市ですがまだまだ改善できます。そう信じて私は行動をします!
と書かれており、
ジェンダーをテーマにしてる当サイトとしては気になる言葉が使われてますねっ!
どんな人なのかな…??と思いまして、
お話を聞いてみました!!
ノンバイナリーでパンセクシュアル
ほしいろ:
ほしいろといきです。インタビューを受けていただき、ありがとうございます。
プロフィールを拝見しますと、LGBTQ+に該当すると書かれてますね。
その辺りも含めて、軽く自己紹介をお願いします…!
すぎうらきりこ:
すぎうらきりこです。現在、神奈川県横須賀市在住です。
元々、都内にてパートナーと生活を共にしていましたが、地元の近くであり大好きな横須賀市に私単身で引越し、市議会議員になって多様な声をもっと汲み取れるようになろうと考えています。
LGBTQ+に該当する人間ということをカミングアウトするのは怖かったです。
しかしながら横須賀市は以下で挙げられている通り
性的マイノリティ向けの施策が多いこともあり、私は横須賀市にいるならカミングアウトして全てを出そうと思ったのです。
今の性自認/性的指向に辿り着くまでには色々と悩みもありましたが
現在は
性自認→ノンバイナリージェンダー
性的指向→パンセクシャル
と”性別に関して”どうでもいい”くらいにはなっています。
(医学的な部分も、生物学的本能の部分も生まれた女性のままではあります)
※サイトからの補足:
ノンバイナリーは男女のいずれにも属さないジェンダーアイデンティティのことです。
パンセクシュアルは好きになる相手の性別は気にしないセクシュアリティのことです。
なぜ自分が女の子の列に並んでいる?と思い…
ほしいろ:
子供の頃、家族からは”女の子らしく”してほしいと言われて育ったそうですね。
でも、自分のことを「俺」って言ってたら、家族に止めてほしいと言われたこともあったそうですが、、
すぎうらきりこ:
私は元々、遊び盛りでサッカーや野球したり男子に混ざって遊んでいたのですが、自分が欲しいものは周りの女子とは違ってて、男子と一緒とか。(教育教材でデザインが選べるものなどで…)
どんどん不思議に思ってきて、それは”趣味や好きなもの”の違いと捉えればそうなのですが、私はそこで、なぜ自分が女の子の列に並んでいて、女の子だからと可愛くすることを求められていたのだろうと思い、自分は何か違うと気づき始めました。
ほしいろ:
中学校のスカートについてはどうでしたか。そういったものは、どう選んでましたか?
すぎうらきりこ:
スカートに抵抗はなく、その頃は女の子っぽいお姉ちゃんみたいになろうとばかり考えていたので問題はなかったです。
もう疑問に思うことから避けていました。しかしたまに学ランを友達から借りて着てみて嬉しい頃はありました。
あとは女子更衣室が困りました。
自分はここにいていいのかと、ずっと隅っこで周りを見ずコソコソと着替えていました。
ほしいろ:
いつ頃から、明確に自分はLGBTQやセクシャルマイノリティなんだなといった自意識を持つようになりましたか?
すぎうらきりこ:
LGBTQという言葉が世の中に広まり、自分はそこに該当するともあまり意識していなくてあくまでも他人は他人で、自分は自分だから型にはハマらないんだと思っていたのかもしれません。
性別で人を区別しなくなってから好きになる相手は中身のみを気にして、そのうちに自分の性別も気にしなくなりました。
しかし、外側は女性のままなので女性であることを活かせることをしてみたり、今の自分にできることをやってみたり。挑戦はしていました。
ひきこもってる時期に動画サイトを見て…
ほしいろ:
選挙の話に入る前に、せっかくなのでちょっとだけソフトな話をお聞かせください!
好きなアニメは、らきすた ゆるゆり みなみけ シャドーハウス じょしらく うまるちゃん 頭文字D、と動画で言われていました。けいおんのみよちゃんが好きでベースを買ったとも。
百合アニメのようなものが多いようですね。
すぎうらきりこ:
言われてみれば、そんな感じもしますね。基本的にはゆるゆるとした日常系アニメを見ていたので、結果的にそうなったのかもしれません!
ほしいろ:
結果的になんですね!女性同士のカップリングで語られるアニメが多いと思ってしまって、、(汗)
すぎうらきりこ:
いえいえ、アニメでカップリングについてそんなに考えずに見ているので🙂(そんなに)()
ほしいろ:
他にも、ルカルカナイトフィーバー、チルノのパーフェクトさんすう教室、ハッピーシンセサイザなど、「踊ってみた」の文化も好んでいたそうですね。
すぎうらきりこ:
ひきこもっている時期に動画サイトで生配信を見て、感銘を受け自分にも何かできるかなと思い、喋れないし歌えないから踊ってみたしてみようかなと始めたのがきっかけです。
声が届くことはないと実感し、自分が立候補
ほしいろ:
さて、そんなアニメや踊ってみたの文化も好きな、すぎうらきりこさんが、どうして選挙に出馬しようと思ったのでしょうか。
すぎうらきりこ:
自分は中学時代から精神障害を抱えて過ごすようになり、助けてもらいたくても助けれる術もなく、母も藁にもすがる想いで様々なことをしました。
しかし住んでいたところの自治体における町政や、通っていた学校や病院に助けられることはなく、悪化するばかりでした。
そして私たちの声は届くことがないと実感しました。自分が立候補し、その嫌だった過去などを変えて、私たち家族と同じようにならないように進めていければ良いなと考えています。
ほしいろ:
マニフェストでもそのことに触れられていますね。希死念慮を抱えて不満や不安だらけの中で働き続けていた過去があって、ある病気で入院した時から見える景色が変わり、「人を信用/信頼し、人間は本当に支え合わなくては生きていけない」と思えるようになったって。「私自身も信用/信頼を築けるそんな生活を心がけてます」とも書かれてます。
横須賀市議会選挙への出馬になりますが、「孤独・孤立を減らし、支えあえる横須賀市へ」とも強調されていて、そこにも、すぎうらきりこさんの人柄が出ているような気もしました。
すぎうらきりこ:
マニフェストの閲覧ありがとうございます。私のエゴになってしまうことも分かった上で、あちらは書いています。自分がそう思っていてもいらない人にはいらないし、欲しい人には欲しい。ので。皆さんにもっと市政を身近に感じてもらい、個人個人の声を聞くだけでなく汲み取り、議会に伝えるという、そこが強くあります。
他党は学歴や親を確認してくる
ほしいろ:
ところで、どうして政治家女子48党なのでしょうか。変わった党という印象があります。
すぎうらきりこ:
政治家女子48党は、戸籍が女性で年齢は25歳以上のみの条件でしたので、低学歴で資格もない私でも応募が可能だと嬉しく、そのまま公認を受けました。
ほしいろ:
学歴不問なのは時代に合ってていいですね!他の政党はそういうものが事実上のハードルになっていますからね…。
すぎうらきりこ:
はい。学歴や職業、親のしていることも全部確認して、個人だけではなく見てくるので、他党は厳しいです😭。
ほしいろ:
本人だけでなく親のことも見てくるんですね。ちょっとんーんって感じですね。
生産性がないって言葉で人間を切り捨てないでください!
きりこさんは、既にいろんな場所で政治活動をされています。
2月11日に行われた新宿大ガード(西口側大黒屋前)の演説会では、
生産性がないって言葉で人間を切り捨てないでくださいっ!
…と、昨年のある政治家のLGBTQに関する問題発言を意識してしゃべってました。
こう言い切ってくれると、スッキリしますね(笑
おっと、これは当サイト側の感想です(笑
選挙中の怖い話
一方で、こんなこともあったそうです。
ビラ配りしてる時に「住所、載ってるの?」と言われて「ここにありますよ」とビラの記載部分を教えたら、「あ~部屋番(部屋番号)、書いてないんだぁ」と言って去っていった人がいて、怖かったです
2/27のライブ配信動画より
(( ;゚Д゚))・・・・怖すぎやん、、
あと、何かあったときのために(大きな音を鳴らせる)笛を持っているそうです。
女性の政治活動は男性とはまた別の難しさがあるという話はよく聞きます、、
やはりノンバイナリーでも女性の見た目の人は同じように難しい部分はありますね。。
どんな人でも前を向ける環境にしたい
ほしいろ:
それで…不安障がいの話との関連なのですが、、あるところで「表に出るならビジュアルが大切です」という意見が来たときに、すぎうらきりこさんは
あ、いや…ビジュアルは…。どちらかといえば、政治を変えるというか、自分と同じような境遇の人を救いたいし、自分と同じような思いをしている人を救いたい。(略) 自分がこの先、生きる不安があるということは、みんなも不安がある、ハァ~…、すべてが不安になってくる・・・というのをなくすのが一番の私ですね
とおっしゃっていました。
これを読んでいる人にも不安を抱えている人は多いかと思います。
不安になった時にこうしているとか、こうすればいいとか、気を紛らすとか、何かしてることってあったりしますか?
すぎうらきりこ:
自分は26歳ですが、まだぬいぐるみや子どもの頃から使っているタオルをたまに抱きしめています。あと、不安になる前兆がある時は精神科での頓服薬を予め飲んでいます。
ほしいろ:
そうなんですね。私(質問者)もマイメロのぬいぐるみが好きです。
さて、最後になります。すぎうらきりこさんの活動には、感化される人も多いと思います。この先、不安だったり、あるいはLGBTQだったり、どこかで同じ境遇だと感じる人もきっと多そうです。そういった人たち向けに、メッセージをお願いします・・・!
すぎうらきりこ:
生きてる上で不満を感じてきた、この先、生きることに不満がある、それをなくしていき、どんな人でも前を向けるもっと生きていきやすい環境にしたいです!どんなに似た人でも違うところはあります。それを受け入れる/そういう人がいる認識として、全ての人がそれぞれの形で幸せになって欲しいです。夢語りですが私の本望です。ありがとうございました!
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◆このインタビューは候補者が何を考えているかを引き出すことが目的です。応援あるいは批判を目的としていません。「この候補者はこういう意見を持っているのか」と記録することに公益性があります。断り書きがある場合を除いて、当サイトの見解とは関係ありません。◆