NO LGB WITHOUT THE T!!!
TRANS RIGHTS ARE HUMAN RIGHTS!!
トランスジェンダー女性は女性だ‼︎
トランスジェンダー男性は男性だ‼︎
ノンバイナリーはノンバイナリー‼︎
XジェンダーはXジェンダー‼︎
フロートの後ろを歩きながら発した、今日のたくさんのシュプレヒコールがまだ耳に残っている。
帰り道でも小さくて口ずさんでしまうほど、デモの余韻が心地よかった。
今日、あの場に約1000人が集まったらしい。イベント自体には参加しなくても、列の近くで旗や手を振ったりしていた人も含めるともっと多くなるだろう。
それだけ多くの人が、トランスジェンダーの権利のために集まったという事を、これからを生きるための糧として覚えていようと思った。
トランスジェンダーというアイデンティティ
自分がノンバイナリーだと言うことはなんとなく分かっていても、トランスジェンダーだということはほんの最近までよく分かっていなかった。
ノンバイナリーはバイナリーなトランスジェンダーと比べて可視化されづらく、周縁化される傾向にある。だから、私みたいに「自分はトランスジェンダーである」という意識を持つまでに時間がかかったり、持たなかったりする人もいることは確かだ。
でも、それがノンバイナリーはトランスジェンダーではないという事の理由にはならない。
だから、私は、ノンバイナリーのトランスジェンダー当事者としてトランスマーチに参加した。
「勘違いなんかじゃない 私たちはここにいる」
プラカードを初めて作った。デモに初めて参加したから、何もかもが初めてで。他の人がどんなプラカードを持ってくるのかもなかなか想像がつかなかった。けれど、せっかく行くのに、作らないという選択肢はなかった。
「勘違いじゃないの?」はよく言われる。シス女性とシス男性しか存在していないと考えている人達には、私たちのアイデンティティは幻だ。
「ただの髪の毛が短いだけの女の子じゃないの?」
「ただの男っぽい見た目が好きなだけの女の子でしょ」
私はそうは思っていない。
私は、違うと思っていて。自分のジェンダーアイデンティティは自分でしかわからないものだから、自分でも不安だから、その事について誰にも口出しされたくない、否定されたくない。
そういう思いでプラカードの言葉を選んだ。
私たちは、確かにここにいる。
トランスジェンダー女性は女性だ。
トランスジェンダー男性は男性だ。
ノンバイナリーはノンバイナリー。
ただそれだけの事実をそのままに受け入れて一緒に声を上げてくれる人達と一緒に参加できて、よかった。
(追記)
後日発覚した、運営側のボランティアスタッフに対するハラスメントに抗議します。トランスジェンダーの人権を訴えるイベント内で暴力が起こり、人権を侵害しているのは残念です。
とても存在意義のある大切なイベントだったので、尚更、来年以降も続けて行けるように今回の問題を把握し解決した上で改善していって欲しいと考えています。