MENU
ほしいろといき
ほしいろといき

世界を変えるのは芸術文化!イベント企画団体HEART SHARE PARKの紹介/映画「少女は自転車にのって」について

先日、
HEART SHARE PARK主催イベント、
『みんなで考えるジェンダー公平 「少女は自転車にのって」』に参加させていただきました。

今回は、サウジアラビア映画「少女は自転車にのって」を題材として、皆さんで気軽に感想などをお話する交流会ということでした。

サウジといえば、絶対君主制で、イスラム教が教義として根付いている国、というイメージですよね。実際そうなのですが。それも、ワッハーブ派という極めて保守的な宗派の教えに基づいているとして知られています。

やはりエンタメ規制は強いらしく、検索したら2018年に「35年以上ぶりに映画館が復活した」なんて記事がでてましたよ。制作された2012年の時点では映画館はひとつも無かったそうです(涙)
映画が作られたこと自体が、そもそも珍しいんでしょうね~。

しかも、だ。
女性監督が作ったというから気になりませんか?

ニュースを見ていると、女性の権利や自由が制限されている社会だということが伝わってきますからね。それは周知の事実です。そういう国で女性監督がどんな映画を作ったのでしょうか?

たぶん、そういうことで、ジェンダー問題に関わる映画であるから、今回、取り上げられたのでしょう。ボクは、さっそく事前に映画を見ておくことにしました。(Youtubeで有料配信されています)

あらすじはこうです。主人公は10歳の少女ワジダ。自転車に乗りたいのだけど、周囲の人たちはワジダが自転車に乗ることに否定的で、、。っていう。

言ってしまえば、実にそつなくできた、”日常系映画”です。
自転車に乗ろうとするだけですから(笑)
でもね、まあ、わかると思うんだけど、女性には許されないみたいになってるんです。

つまり、「自転車に乗りたいが、乗れない」ということが、女性が自律的に行動したいが、できない、という差別の象徴になってるわけですね。

そういう話に沿って物語は進みます。

周辺的な出来事も関心を引くところであります。

学校では、先生が「学校は勉強とモラルを学ぶ場」と演説しています。ヒジャブ?を顔まで覆いなさいとかって、やはり肌の露出を指導されるし、その靴ではダメとかね、ちょっとしたオシャレもできない。とにかく子供が持つような、素朴な興味や好奇心が制限されてしまう。この辺りは日本の学校における頭髪や服装検査に通じるものもあると感じました。 

家では、父親がFPSゲームをやってます。FPSというのは銃撃戦のジャンルのことです。ん? こういうのは規制されていないのか?ちょっと怪しいですよね。ちなみに機種はたぶんPlayStation 3でした。

後日、父親がいない時に、ワジダはゲーム機のコードをテレビに接続する場面があります。母親に「使った跡を残さないで。父親に怒られるから」と言われてます。ゲームをするのもダメ!?ってことでしょうか。

ワジダは、お店で、PlayStation 1に似た形状のゲーム機をお店で買います。箱には「gameSTATION」と書いてありました。それを家でプレイしてみると、イスラム教のクイズみたいな画面が表示されます。「サービア教徒とは?」と質問され、「バプテスト派」と答えてエラーになる。これはどういう意味のシーンか分かりづらいのですが、教育用ゲームか何かでしょうか。子供が遊べるような「ゲーム」ではないようでした。普通のゲームを遊ばせてやってほしいな!

ゲームするな、教育用はいいみたいな辺りは、ある意味、日本の家庭教育に通じる部分もありそうだけどね。

そういった小さなことが数多く描かれます。どれも些細なことではあるけど、「女性差別」が強かったり「家父長制」の類型に当てはまることが大半なのでした。

ボクが思うに、たしかに差別的だなぁと感じるのですが、と同時に、日本にも通底する部分もあるなぁ、って気もしてしまって。程度の差はもちろんあります。程度の差に過ぎないとも言えるでしょうか。

どこまで違ってて、どこからが似ているのか、主人公はどうするのか、自分だったらどうするのか、なんてことを考えると面白いかもですね。

まぁ、そこのところはぜひ映画を見ていただければと思います。

ちょっと余談ですが、この映画、邦題は「少女は自転車にのって」に対して英題と原題は「ワジダ」だそうです。小説版も存在しますが、韓国では「어린 페미니스트 와즈다」(幼いフェミニスト・ワジダ)となっており、主人公の少女が普通にフェミニスト扱いされてます(笑)国の世情が反映されてるのでしょうか。これはこれでいいですね。

さて、そんな映画を見て、HEART SHARE PARKの交流会に参加したボク。実はもっと愛想良くした方がよかったとか反省中なのですが、、とはいえ、他の人たちの意見は興味深いものが多かったし、交流できて色々と新しい”気づき”もあって楽しかったのでした。やっぱり1人で閉じこもってるより、いろんな人とお話したり交流したりした方がずっといいですよね。当サイト・星色吐息としても参考にしたい部分でもあります。

HEART SHARE PARKは、”芸術文化に携わる仲間が集うテーマパークのようなイベント広報・企画・交流団体”なんだそうです。日本で最も愛されるアートコラボグループを目標にしていて、活動を通じて世界を変えていきたいんだって。こーゆーのすごく素敵ですよね!!

(HEART SHARE PARKさん、ありがとうございました!!)

ぜひ皆さんもSNSをチェックしてただければと思います。

HEART SHARE PARKさんのSNS
Facebook
https://www.facebook.com/heartshaerallcanpark
Twitter
https://twitter.com/HEARTSHAREPARK
note
https://note.com/famous_hebe439/

よかったらシェアしてね!

このエッセイを書いた人

好きなアーティストは、움직여라 ! ! 프페랜드、Tachyon Z、NEKIRU、QWER、VCHA、UNIS、Melanie Martinez、チェゴチャンネル

エッセイはライター自身の見解や分析であり、サイト参加者全体を代表していません。

エッセイや画像の著作権は当サイトに帰属するか、著作権者より許諾を得て使用しています。許諾なく転載等の二次利用はご遠慮ください。

目次